歪むことはあるが、歪むことは出来ない

動作分析整体法は「悪をみない」「悪と見ない」ので、「歪み」という捉え方もしません。
 
そもそも、歪むことが「出来る」のか、という問いをもちます。
 
たとえば、いま、右肩が少し下がっている人がいるとします。
もし、歪むことが「出来る」のであれば、あと2ミリだけ右肩を下げて生活することも「出来る」と思います。

あるいは、あと1ミリだけ右肩を挙げて生活することも可能だろうと思うんです。
 
けど、いま、右肩が下がってる人は、1ミリであろうと2ミリであろうと、自分の意思では変更できないんじゃないでしょうか。
 
つまり、自分の意思で歪んで生活することはできないと思うんです。
 
歪みに見えるものは「その位置にしたい」という「身体の意思」なのであって、「ほっとくと身体はどんどん歪んでいく」とは考えにくいんです、僕には。
 
ほっとくと歪んでいくくらいなら、意図的にも歪んでみせることもできそうに思います。
 
たぶん、出来ないですよ。「今日から俺は左肩を2ミリだけ下げて生活してやるぜ」とか(笑)
 
で、それができないということは、いま、歪んでる人が意思の力で「正しい姿勢」にしようと努力することも困難なことがわかるかと思います^^;

身体は、身体とその人とが常に快適に過ごせるようにと、絶妙のバランスをとってくるんじゃないでしょうか。その「結果」が左肩が2ミリ下がってる、だったりすると思うんです。
 
そこからすると、左肩を2ミリあげて、左右の肩の高さを揃える「意思の力での努力」は、逆に「バランスが崩れるから続かない」んじゃないかと思うんです。
 
それをしたら辛くなるのがわかってるから左肩を下げて「くれている」んですもん。

 
歪んでる人がいるのであれば、「それが原因ですよ!」「それを治さないと!」って飛びつかなくても、まず・・・
 
「身体のすることを信じて」
 
「歪んで見えるこの姿でバランスが取れてるんだな」

って受け止めてあげる。
 
今のこの人がこれ以上しんどくならないためには、この「カタチ」がベターなんだな、こんな調整を自動でしてくれる身体ってすごいな。
なんて思いながら施術に当たらせてもらう。
 
そして、「この人がこれ以上しんどくならないためのこのカタチによって、どこが助かってるのかな?」って考えてあげる。
ここから施術をスタートする。




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